Friday, August 15, 2014

インターンシップ

長い長いと思っていた(そりゃ3ヶ月近くもあるのは長い)夏休みも残すところ2週間。
宿題は終わっていない。2つめの修士においてもこの状況…あれ?笑

ずっと書こうと思っていたインターンについて。
もっと早く書ければよかったのだけど、わたしのセクションのメインイベントがインターンのラスト3週間にがっつりあったことと引っ越しを急遽しなければならなくなってしまったために遅れました。

以前も書いたとは思うのだけれど、ABTのDepartment of Education and TrainingのNational Training Curriculum(NTC)というセクションでのインターンでした。メインイベントのTeacher Training、つまりバレエの先生たちを対象とする指導資格取得を目的とした夏の講習会が7月半ばから8月頭まであり、3セクション延べ200人ほどの参加者がいました。しかもこの講習会、ABTのサマー・インテンシブと同時並行なためにビルが人だらけ笑 サマー・インテンシブですでに300人を超える生徒たちが溢れかえるスタジオにさらに講習会の参加者のみなさんが!交通整理もインターンの立派な仕事のひとつでした笑

参加申込のデータ処理、受講料の処理、といった準備期間を経ての講習会。講習会といっても、わたしたちは講義するわけではなく、あくまで事務をはじめ、ちゃんとこのイベントが機能するように運営する側。物販のお金を数えて経理部に報告書を作ったり(こんなところでいつぞやのバイトの経験が活かされる笑)、NTCの新しいプロジェクトに関するアンケート調査のデータをエクセルでまとめたり、NYのあとに行われる講習会開催地(いまはスイスで開講中、そのあとはデトロイト)に教材を送ったり、NYの前に行われた講習会の試験のマル付けという地味な作業もたくさんしました笑 それでもどういうことをして運営されているのかという画がみえたのでいい勉強になりました。

NY夏の講習会は、中級レベルのLevels 4-5, Pre-Professional levelのLevels 6-7 and partnering, ちびっこからポアント履き始めるくらいまでのPre-Primary to Level 3という順番で講習会は行われました。「インターンも受講したいレクチャーとかレッスンあったら受けていいからね!」というお言葉にあまえてレッスンいくつかと、1日あったオフの日にもうすぐ受験するLevels 6-7を受講。いやはや、しかし世界中から受講者がやってくるので面白い。日本人の方も何人かいらっしゃいました。

講習会が始まるとLevels 4-7は4日半ほどの講義を経て5日目後半〜6日目で試験(Levels 4-5は筆記+口述、Levels 6-7は口述のみ)。Pre-Primary to Level 3はカバーする内容が多いので火曜日スタートで土日も込みのまるまる7日間の講義のち、試験。Level 5まではわたしも資格があるので、筆記と口述試験、両方の試験官をさせていただきました。特にPre-Primary to Level 3は、110名の受講者がいたので約25分の口述試験のをするのに試験官も5人体制で一日がかり。補佐が足りない!というので、駆り出されました。

わたしが補佐をしていたのはABTのバレエ学校の校長先生で、NTCの共著者でもあるFranco De Vita。Dance Teacher Magazineから2014年度の功労賞を受賞するようなすごい方。いつもバレエ学校のレッスン見学(これは学校の課題の一部)やたまにNYUのレッスンを教えてくださるのでまったく知らないわけではないし(何を重視しているかとか)、すでに受けたレベルなのでおさらいのような感じではあったけれど、一緒に口述試験にたずさわって「あぁ、なるほど。そこがやっぱり大事なのか」「教師としてこういうのはOKだけど、こういうところはもっと気をつけなければいけないんだな」ということを考えさせられました。Franco自身は受験者を手伝ってあげようと「ほかには?」とか「〇〇の面では?」と質問をするのだけど、彼を恐れて試験中に今にも泣き出しそうな受験者もいっぱい苦笑 でも中には口述試験中のコメントやアドバイスをしっかりと受け止めて、試験中でも学んでいこうとする姿勢がみられる方もいて、はっとさせられました。教えることは、もちろん自分の中でしっかり理解していないとできないことでもあるけれど、それを常に柔軟にupdateして向上させていく姿勢はなによりも重要だな、と改めて思わされる。

NYUの方が試験の採点もだいぶ厳しい(例えば、筆記のフランス語の用語のスペルはアクセントもすべて正確に記入しなければいけない)とはいえ、わたしたちがNYUで1学期間、週3回かけて学んでいくところを1週間で詰め込んで試験というのは大変だなぁ…(^^; 受講者のみなさん、本当にお疲れさまです!
以上がわたしの部署のハイライト。

この夏にABTでインターンをしているインターン生のためのプログラムでは、ABTの理事会の方からのレクチャー、ABTのgeneral manager(CEOではないのだけど、制作に関わる芸術監督とはまた別の立場の人)によるメトロポリタン歌劇場のバックステージツアー、Roundabout Theatre Companyというブロードウェイのカンパニーと米ダンス・マガジンを出版しているDanceMediaのインターン生との交流会という名の観劇やレクチャー、Summer Intensiveの集大成のパフォーマンス観劇、ABTのMetシーズンの観劇などなど盛りだくさん。本当に濃厚。バックステージツアーとはいえ、まさかMetのステージ立てるなんて思っていなかったので、感動。同じperforming artsだけれどブロードウェイということでまた立場の違うRoundaboutや同じダンス界だけれども媒体が違うDanceMediaとの交流は、なかなか立ち入る機会がない世界を見ることができたので本当に感謝。

いやぁ、いろいろやったな笑

わたしはあと2週間もしたらまた同じ場所で、同じ先生方から授業を受けるのだけれど(と考えるとものすごい恵まれてる!)、NTCの講習会で毎日顔を合わせていた受講者のみんなやインターン同期で一緒に働いて、仲良くなった子たちとなかなか会えなくなってしまうのは寂しいな、と思ったり。

そんなわけで大変充実した夏休みを過ごしています。
先週末に新居に引っ越して、なんだかんだバタバタしていますが、NTCの講習会があったときには週1くらいでしか行けていなかったバレエのレッスンを今週からちゃんと復活させて、そろそろ学校の課題にも取り組んで、新学期に備えたいと思います。

最後のセメスターは多分発狂しそうになるくらい大変になるとは思いますが、それくらいじゃ死なないので頑張ります。